その日しのぎの授業で済ませてしまっている。
毎日が自転車操業でいる。
このような先生が多いのではないでしょうか?
学校では、教材研究の時間は限られ、授業に向き合うことのできる時間が少ないというのが現状です。
学校がブラックになってしまった理由はこちらの記事です。
私も、1年目の時は、その日を過ごすのが本当にやっとでした。
しかし、今年は2年目ということもあり、少し余裕をもって授業に臨むことができています。
今年の私の授業に対する目標は、
単元を見通した上で授業に臨む
ということです。
これからの新学習指導要領では、「学び方」という言葉もキーワードになっていきます。
子どもも教師も単元に見通しを持った上で授業を進めていく必要性があるということです。
最近の私の授業です
まだまだ未熟ものですが、最近私が行った授業を紹介します。
4年生の国語科の「こわれた千の楽器」という授業についてです。
写真は、その時の授業の板書です。
子どもたちには、最後の問いを提示して授業をするようにします。
今回は「月はどんな気持ちで光の糸を大空いっぱいにふき上げたのか考えよう」というものです。
この問いを最初に提示しておきます。
そうすると、子どもたちは、自然と本を読んでくるようになります。
教師は、発問を大事にし、答えはできるだけ教えないようにします。
そうすると、子どもたちは、興味・関心という部分をくすぐられ、先生も教えくれないから、自分で調べよう、自分で勉強しようという形になります。
これが、今叫ばれている「アクティブラーニング」や「主体的で対話的な深い学び」の土台になると私は思っています。
授業展開の工夫について
小学校の国語科の指導書を読むと、「場面読み」ばかりの授業展開になっています。
これだと、子どもも教師も正直言ってつまらないです。
(もちろん工夫次第で楽しく学ぶことはできますが、、、難しいです)
なぜなら、なかなか子どもからの思いから場面で読んでいこうとならないからです。
「こわれた千の楽器」の読み取りの指導にあたり、学習指導要領に、
「場面ごとに読み取らせる」という指導事項はないということがわかりました。
ただ、〔第3学年及び第4学年〕における「C 読むこと」領域の指導事項ウ「場面の移り変わりに注意しながら、登場人物の性格や気持ちの変化、情景などについて、叙述を基に想像して読むこと」のように、「場面の移り変わり」という文言はあります。
したがって、「従来の場面ごとの読み取り」ではなく場面と場面とを関係づけていくことが、より重要だと私は思っています。
言い換えると、常に文章全体と関係づけながら、場面の読み取りを行うことがポイントとなります。
今回は、場面の読み取りではなく、月とチェロ(楽器たち)の場面ごとの気持ちの変化に焦点を絞り、叙述をもとに読み取らせるようにしました。
このような読み方を「場面読み」に対して、「全体読み」というそうです。
一つのやり方として、全体読みを取り入れていくことは効果的なのではないでしょうか?
おわりに
私は、小学校教師になって2年目です。
1年目は本時の授業を考えるので精一杯でした。
今年は、単元を見通して授業を組み立て、私も子どもも見通しをもって授業を進めていくつもりです。
そして、今から思っているのですが、、、
3年目は、1年間を見通し、どのような力をつけさせるか考え、それに基づき、年間計画を立てていくというところまでできたらなと思っています。