「ゆとり教育」と聞くと、悪いイメージを持つ方が多いのではないでしょうか?
ちなみに、私は、俗にいう「ゆとり世代」です。
土曜日に学校に行ったことはありません。
授業の時間数も少ない世代です。
「ゆとり教育」を受けてきた「ゆとり世代」は、よく批判の的としてメディアに取り上げられてきました。
「ゆとり」だから、仕事ができない。
「ゆとり」だから、勉強できない。
などなど、メディアによって、「ゆとり世代」のイメージは悪いものになってしまったように思います。
しかし、私は声を大にして言いたいんです。
「ゆとり万歳!」ということを。
その理由について語っていきます。
ゆとり万歳!
そもそも、「学びたい」という「主体性」って何から生まれるか考えてみてください。
私は、「主体性」は「余裕」から生まれると考えています。
余裕がなく、心や体が疲れ切っている時に、何かをやろうという気持ちは起きません。
知ってしましたか?
そもそも「ゆとり教育」という言葉はマスコミが作った造語です。
学習指導要領に「ゆとり教育」という言葉は出てきません。
唯一出てくるのは、「ゆとりと充実」という言葉なんです。
学習指導要領では、 学びの充実を図るために「ゆとり」をとったんです。
それが、マスコミによって造語として形成され、イメージ化されたのが、「ゆとり教育」という言葉なんです。
今までの詰め込み型教育を変え、主体性をもって学ぶことができるように、「ゆとりと充実」の教育になったんです。
※総合的な学習の時間というものが小学校にできたというのも、そのことを表す顕著な例と言えるでしょう。
ちなみに・・・メディア的に、大まかに日本の教育方針をまとめると、こんな感じになるでしょうか。
- 「詰め込み型教育」・・・~2001年
- 「ゆとり教育」・・・・・2002年~
- 「脱ゆとり教育」 ・・・・2011年~
ゆとり教育で、学力が落ちたっていうけど、ホントか?
「ゆとり教育」をしたせいで学力が落ちたとか、日本の社会人としての力が落ちたという話をよく聞きます。
しかし、そんなことが果たして言えるのでしょうか?
下の記事に詳しいことが掲載されていますが、それは、嘘と言えるでしょう。
上の記事を簡単にまとめます。
OECDのPISA(OECD生徒の学習到達度調査)というデータがあります。
これは、よく世界と日本を比べた時に、用いられる学力のデータです。
2012年にゆとり世代ど真ん中の高校1年生が受けた結果は、世界トップクラスの学力だったということです。
実は、詳しくみると、「ゆとりと充実の教育」は、大成功だったのかもしれません。
おわりに
私は、「ゆとり世代」の人間です。
私は、「ゆとり」が悪いというように捉えられていることに疑問を抱いています。
なぜなら、「ゆとり」は、今の日本に必要なものだと私は考えているからです。
子どもたちが主体的に活動するためにも、教師が元気に授業を考えることができるようにするためにも「ゆとりと充実」は必須です。
ゆとり万歳なんです。
さあ、「ゆとり教育」って言葉使うのやめませんか?
そして、「ゆとり」を「充実」に変えていきませんか?