私は、ドラマをあまり見ないのですが、TBSドラマ「小さな巨人」について楽しく観させていただきました。
俳優陣の演技は、心に響くほどの演技で感動しました。
物語のことを詳しく知りたい方は、HPをご覧ください。
ああいう、大きな組織に立ち向かうとか、仲間と大きなことを成し遂げるみたいな作品にぐっとくるタイプなんですよね。
今回は、この「小さな巨人」を観て思ったことをまとめようと思います。
多少、ネタバレがあるかと思いますので、ネタバレが嫌な方は、読むのをお辞めください。
人を変えてしまうのは、環境だよね
「人を変えてしまうのは環境だよね」
この物語を観て、私が最も感じた感想です。
物語を通じて、小野田一課長が最大の敵役として登場していました。
しかし、最終回で、主人公の香坂の説得により、
小野田一課長が「殺人は許すことができない」という正義を取り戻し、香坂に鍵となる証拠をとうとう渡しました。
このことから言えることは、小野田一課長も、元々は香坂や山田と一緒で、警察に憧れ、正義に対して忠実に真摯に向き合っていた刑事だったのではないかということです。
しかし、警察という大きな「組織」、言い換えれば、「組織という環境」によって、小野田一課長は自分の正義を曲げて生きていかなければならなくなったんだと思います。
これは、イメージの悪い、三笠署長や富永専務もきっと同じでしょう。
最初から、あんな悪い人ではなかったはずです。
組織・環境というものが人を悪い方向に変えたんだと思います。
これは、作中でもよく描かれていたことです。
所轄と警視庁本庁という立場で、接し方を変える。
自分の環境によって人がころころと変わっていました。
でも、これは、テレビの中だけではない話だと思います。
今でも、政治家や官僚たちの話がニュースで報道されていますが、どの現場にもある話だと思います。
最近でも、秋田児童連続殺人事件の秋田県警の集団的初動捜査ミスについてテレビで報道されていました。これも、この組織による「環境」の悪影響による例と言えるでしょう。
「小さな巨人」でいたい
その一方で、私がすごいなと感じると同時に、そうなりたいと思ったのは、
この物語のタイトルにもあるように、「小さな巨人」であった主人公の香坂です。
先ほど、環境は人を変えるということを言いました。
そして、組織という環境が人を悪い方へ変えてしまったということも。
しかし、主人公の香坂は、小さな個人という存在ながら、
人々を良い方向へ変えていきました。
あの、小野田一課長さえも。
人々にやる気や熱意、情熱、正義を与えていました。
本当にかっこいいと感じました。
きっと、私も「小さな巨人」のような存在になりたいんだと思います。
人々の原動力になれるようなそんな存在でありたいんだと思います。
だから、ブログとか、教師とか、発信することをやっているんだと思います。
おわりに
最終的に物語では、富永専務も金崎理事長もそれほどの罰を受けることなく、スカッとしないまま物語は終了しました。
「本気で頑張ったのに、報われない。」
リアルな世界でも、そんなことばっかりかもしれません。
でも、私も「小さな巨人」であった香坂のように、どんな手を使ってでもいいから、自分の正義に対して自分から行動し、環境を良い方向に変えていくことのできるような存在でありたいと強く思いました。
決して、組織に批判だけを並べるような「小さな人間」ではなく。