「アクティブ・ラーニング」という言葉が教育現場で叫ばれるようになってきました。
私の大学時代でも、どれだけ「アクティブ・ラーニング」という言葉を聞いたかわかりません。
(でも、そういうことをいう先生に限ってアクティブしていないのは置いといて…)
このアクティブ・ラーニングという言葉は教育現場で瞬く間に広がっていきました。そして、それに関する本もたくさん売れていきました。
しかし、私が思うことはただ一つです。
だから、「アクティブ・ラーニング」って何だよ?
です。
ということで、アクティブ・ラーニングという言葉について簡潔にまとめてみました。
そもそもアクティブ・ラーニングという言葉はなぜ生まれたのか?
現代の知識基盤社会においては、技術や社会環境が急激に変化し、教育機関で学んだ内容がすぐに陳腐化してしまっていると言っても過言ではないでしょう。
そんな社会において、将来にわたって必要なスキルを身につけさせる学習法として注目され、国内外で様々なアクティブ・ラーニングが実施されるようになりました。
これからの時代に私たちに求められるのは、既存の知識をいっぱい詰め込むのではなく、その知識を使って新たな問題を発見し、それを解決する力です。
また、これまで世の中になかったような新しい知識を創造する力です。
アクティブ・ラーニングは、このニーズに応えるべく登場してきたのです。
アクティブ・ラーニングで身につける力とは、知識の活用力である「思考力・判断力・表現力」や「主体性・多様性・協働性」などです。
これらの協働して問題を解決したり、新しいことを創造する力を育てるのがアクティブ・ラーニングというわけです。
新学習指導要領では…
平成29年3月31日に公示される新学習指導要領では、今まで頻繁に議論されてきた「アクティブ・ラーニング」という言葉を使わずに、「主体的・対話的で深い学び」という言葉を使用するということになりました。
これは、アクティブ・ラーニングという言葉が多義的でわかりづらいということからでした。
では、「主体的・対話的で深い学び」とは何なのでしょうか?
「アクティブラーニング」と「主体的・対話的で深い学び」という両方の言葉について教師目線から簡潔にまとめてみます。
「アクティブラーニング」とは、改革の大きな方向を指し示したものであります。
一方、「主体的・対話的で深い学び」はその方向を実現するために、授業での具体的なやり方を示唆するものと言えるでしょう。
「主体的な学び」は、意欲を意志につなげ、そのため、振り返りと見透しの時間を設けることになるでしょう。
「対話的な学び」は、思考を表現し、共有し伝え合うことであり、とりわけ言語表現の多様なやり方やその他の表現法を用いるということになるでしょう。
「深い学び」は、教科等の見方・考え方に迫るように工夫することが求められるということになるでしょう。
おわりに
「アクティブ・ラーニング」という言葉についてここまでまとめてきました。
要は、これからは、子どもたちが未来の世界で生きていけるように、活躍できるように、「課題解決力や創造力」を養っていく必要があるということです。
(私はこの力を勝手によく「クリエイティブ力」と言っています。)
そのために、子どものうちから、意欲をもって主体的に学び、思考を他者と関わりながら伝え合うことで、その「クリエイティブ力」を伸ばすことができると言っているんです。
そして、その方向性が「アクティブ・ラーニング」であり、具体的な方法が「主体的・対話的で深い学び」と言えるでしょう。
小学校の先生方は、こんなこと前から「やっているよ!」と言う方が多いかもしれませんが、今一度再確認していただき、授業の中に取り組んでみてはいかがでしょうか?