目次
まえがき
「旅」っていいですよね。
仕事の気分転換になったり、自分のことを見つめ直すことができたり…
私は、「旅」が大好きです。
仕事にできるなら、職業「旅人」がもしかしたら天職なんじゃないかなと自分でも思うくらいです(笑)
それくらい、旅が好きで、旅にハマったんです。
そんな私がなぜそこまで「旅」にハマったのか、その理由を書いていこうと思います。
教育実習を迎えた大学3年生
私が、某大学の教育学部に通う3年生の時でした。
私の大学では、小学校と中学校で教育実習をすることになっていました。
もちろん、教育の素人ですが、子どもたちの前に立ってそれっぽいことを言いながら、楽しく教育実習を過ごしていました。
ただ、子どもたちに教えていると、ある1つの思いが自分に湧き上がってきました。
「自分て何て薄い人間なんだろうか?」
この思いです。
教師という仕事は、「教える」ことが多々あります。
そんな、「教える」自分の中身がこんな薄い人間でいいのだろうか?
教科書の表面上の知識を教えるだけのつまらない教師に自分はなっていないか?
という思いがありました。
私は、社会科が専門です。
社会科で私が感じていた面白いと思う先生は、知識や経験が溢れ出ているような先生でした。
そんな理想とする教師になるために、私はどうすればよいのだろうか?
そうやって教育実習の時に考えていました。
子どもたちの前で「ヒッチハイクで東北に行きます!」と宣言する
それは、ちょうど大学3年9月の中学校の教育実習の時でした。
日本全国を旅して、「現地の知識・経験」を得たいと思いました。
その中でも、自分が高校2年生の時に起きた
東日本大震災
に強い関心がありました。
東日本大震災が起き、数年が経過した今、現地はどうなっているのか?
自分が教師として、この東日本大震災のことをどう伝えるべきか?
ということを考えました。
そして、私は、教育実習が終わった次の日から、被災地に行こうと強く決意したのです。
しかし、ここで問題発生です。
大学生なので、お金がなかったのです(笑)。
「どうしよう。。。」
「そうだ、ヒッチハイクで行こう!」
そうです。
こんな軽いノリでヒッチハイクで行くことを決めたんです(笑)。
そして、中学生とのお別れの時に、自分を追い込むために、
「東日本大震災の被災地が今どうなっているのか見に行くために、ヒッチハイクで東北に行きます」
と宣言したんです(笑)。
とてつもないビギナーズラック
そして、教育実習が終わった次の日に本当に東北へ向けてヒッチハイクをしました。
高速の東北自動車道にすぐ入ることのできる浦和ICから始めました。
結果は…
ありがたいことに、めっちゃ簡単にうまくいきました。
何と2台で宮城県に行くことができました。
しかも、その日の午後3時には、到着しているという神がかり的なスピードでです。(普通に車で行くのと同じくらいで着きました。)
ビギナーズラックにも程があるほどのビギナーズラックでした。
始める前は、ドキドキで何度トイレにいったか(笑)
でも、やると決断してから、親指をおそるおそる立てて始めると、
10分も経たずに、カップルの2人に乗せてもらい、宇都宮まで乗せていただきました。
本当に素敵なカップルでした。ありがとうございました。
「え、こんなうまくいくのかよ」
っていうのが正直な感想です。
そして、宇都宮パーキングエリアで昼ご飯の餃子を食べていると、
私のヒッチハイクのボードを見て、
「君、ヒッチハイクしているの?これから、仙台行くけど乗ってく?」
という神様が現れたんです。
(実際は神様ではなく、30代後半の男性の方です(笑)。)
「はい、お願します!」
と即答で答え、乗せていただき、あっという間に仙台に着きました。
これだけではないんです。
実は、これまでのヒッチハイクをするにあたっての経緯を話した結果、私のことを気に入っていただき、被災地を案内してくださりました。
しかも、その方が現地の方だったので、当時のことについて解説付きでお話をしてくださりました。
私にとっては、とても貴重な経験でした。
家があった場所は、津波で流されてしまったそうです。写真のように、家の土台の跡だけが残っています。
かなり海から離れている場所でも、このように津波がきて、家を破壊していきました。1階部分だけが壊れている建物も多かったです。
津波がきて、田畑に海水が入ってしまったので、塩害の被害もひとがったようです。
東日本大震災について多くのことを学ぶことができました。
ただ、それだけではないんです。
「仙台に来たんだから、牛タン食べるか。」
と言って、仙台の名物の牛タンをおごってくださったんです。
仙台の「利久」というお店でいただきました。目の前で焼いてくれて出してくれました。美味しすぎました。
牛タンを二人で一緒に食べているところを写真に撮ってもらいました。
これで解散って感じになるのかなと思ったんですが…
はい、それだけではないんです!!
「俺の家、泊まっていく?」
と言ってくださったんです。
その時は、どこに泊まるか全く考えていなかったので、本当に助かりました。
流石にもうこれで終わると思うじゃないですか…
はい、それだけではないんです!!!(笑)
神様「お風呂、どうする?」
私「あ、入らせていただけるなら、ありがとうございます。」
神様「いや、そういう意味じゃなくて、温泉行くかってことだよ。」
私「えーーーー!」
実際に、その後、宮城県で有名な「作並温泉」に行き、温泉に入り、そこでもおごってくださったんです。
もう、本当に神様だと思っています。
見ず知らずの人間に、ここまでしてくれたんです。
そして、最後に、次の日の計画まで一緒に立ててくださって1日目が終わりました。
旅を始めた、ヒッチハイクを始めた、その日がこのようなとてつもないビギナーズラックだったんです。
私が旅にハマった理由をまとめると、
- 楽しすぎた
- 素敵な経験ができた
- ビギナーズラックがすごすぎた
からだと思います。
東日本大震災について観ることができて、話を聞くことができて、
ヒッチハイクを通して、いろいろな方のお話を聞くことができて、
楽しすぎて、、、
そりゃ、ハマりますよ。
もちろん、ヒッチハイクを100台以上した私でも、ここまでしてくださった方はこの方くらいです(笑)。
ぜひ、皆さんの旅も楽しくて、素敵な経験ができて、ビギナーズラックが起きる旅になることを願っています。
誰かに合わせて行く「旅行」ではなく、自分のための「旅」をしよう
ということで、ここまで私が旅にハマった経緯を長々と書いていきました。
私がここで言いたいのは、
「皆さんも旅をしませんか?」ということです。
自分自身、大学3年生まで、周りに合わせて旅行に行くということばかりしていました。
しかし、自分で行きたいと思ったところに旅をしに行くことは、思いがけない発見があったりして、とても楽しいものです。
ということで、、、
ぜひ、私と一緒に「旅人」になりましょう!!(笑)